医龍 2006/6/29(木)【最終回】

「所詮スーパーマン集団の話じゃん」と半分冷めた目で見ていたこのドラマだが、最終回に印象的なシーンがあったのでメモ。(ココに共感する=「負け犬」と言われそう……)

バチスタチームのオペ状況を報告して去ろうとした木原(池田鉄洋)を、霧島(北村一輝)が呼び止める。

木原 「あ、あの、オペ見てきます。また、お知らせします」
霧島 「木原くん」
木原 「あ……はい」
霧島 「どうして君は、僕に協力してくれるんだ?」
木原 「(照れ笑い)……この病院に来て、僕の下の名前を覚えていてくれたのは、先生が初めてだったんで……。失礼します」

オペ台に横たわる霧島。彼の破裂した心臓からの返り血を浴びた木原が回想する……。

霧島 「君も僕に協力してくれるか?」
木原 「よろしくお願いします!」
霧島 「僕はね、君のような平凡な人間にこそ、医局を支えてもらいたいと思ってる」
木原 「平凡……」
───(ここまでは、以前の放送にも出てきたシーンだった)───
霧島 「バチスタチームなんて、特別な才能を持った人間の集まりだよ。大多数の医局員はそこに参加することも許されない、ただの凡人だよ。誰にも気にかけられることもない、存在感の薄い人間。僕も彼らにはなれない……ただの凡人だ(苦笑)。だからこうやって生きてくるしかなかった」
木原 「……」
霧島 「僕は君たちと共に、新しい医局を作って行きたい。これからもよろしく頼むよ、木原毅彦くん